2023年の冬のツアーから「おいらの街」

3人メンバーとなり、26年目をひた走る京都町内会バンド。
2023年2月に東京、京都で行われた「京都町内会バンド “君に会いたい如月の今宵”ツアー」において両日演奏された「おいらの街」の京都でのテイク。場所は京都のモダンタイムス(http://mtimes.jp)

4人時代には、有田さとこはバイオリンを担当していたが、3人体制になって、ベースへと楽器を持ち替えた。バイオリンが大きな役割を担っていたイントロやエンディングにはコーラスアレンジが施され、間奏に原田博行のブルースハープが加わり、メンバー3人で奏でるKCBらしいフォーキーなテイクに仕上がっている。東京では、ライブの一曲目を担った曲だったが、サポートの恩田貴則との演奏でスタートした京都では、3人での演奏タイムのトップとなる4曲目に演奏された。今回のツアーにおいて「今までと変わらないけれど、どこか新しくなったKCB」を象徴する一曲だったと言える。

KCB3rdアルバム「かけぶとん」の4曲目に収録されたこの曲は、一度京都を離れ、東京でメジャー時代を過ごした笹野みちるが、もう一度京都に拠点を置き、京都を見つめることで気づいた「京都らしさ」「京都の魅力」を映像的な歌詞で素朴に描いている。
この街だからこそ生まれた京都町内会バンドが、京都に向けて歌ったバンドにとって大切な一曲である。